私の介護日記

元介護職員のアラフィフのおっさんです。

現在は介護の仕事から離れて自由気ままな自営業をしています。

 

私はとある特別養護老人ホームに十数年勤務していました。

辞めて数年経ちますが、老人ホームの勤務実態や入居者の方との日常のやり取りを書いていこうと思います。余りにも衝撃を受けた事や、おもしろかった出来事、老人ホームを運営していくためにやらなくてはならないいろんな業務がありました。経営者ではありませんが、介護以外の業務を多数こなしていた為、一般介護職員と違う業務や視点で書いていこうと思います。

 

特別養護老人ホームは介護度が付いているお年寄りが最後の拠り所として暮らしていける為にある施設になります。病院とは違い、『治療目的』ではなく『暮らし』をしていく終の棲家と考えて下さい。

一昔前と違い現在は介護度が比較的高い方しか入れない(3以上)入りずらい施設の為、一般家庭ではなかなか介護が難しい方が多く入居しています。

足が不自由な為自分一人では生活ができないお年寄りから、足腰は達者だが痴呆(言い方が悪いがボケ老人)の方、完全に寝たきりの方、いろんな入居者の方がいます。

いろんな入居者の方がいるので、思いがけない出来事が多々起きます。一般常識では測りしえない状況に陥ることもあります。

私はこの仕事につくまで介護と言う仕事や、お年寄りとのかかわりがほぼない生活をしていました。転職を考えている時にとある特別養護老人ホームがオープニングスタッフを募集するとのことで応募し、開店準備から携わることになりました。割と大きな施設で、入居者100名、ショートステイ20名、デイサービス30名ほどの規模になります。(始めは少人数から徐々に増えて行き、最終的な人数になります)職員も正社員パートを含め100名を超す規模になります。ある田舎の山と川に囲まれた空気がおいしい以外何も娯楽がない場所にこの施設は完成しました。

オープン前の研修にこれから職員になる方が集められました。職員は地元のおばちゃん、福祉大学を出たばかりの新卒さん、私のように他業種から転職してきたサラリーマン、看護師さんなどなど。中には他の施設で働いていたベテランさんもいました。簡単な自己紹介のあとに看護師が主になっての研修を受けました。

研修では車いすの操作方法、目が見えない方の誘導方法、おむつ交換の方法、移乗の仕方などほぼすべてが初めての内容であり、介護職員としてやっていけるか不安になりながらの研修でした。研修では何するにもおっかなびっくり、不安しか残りませんでした。

 

研修が終わり人員配置をし、あっという間しオープンし、訳も分からずに私の介護職員人生が始まりました。私は介護職員(ケアワーカー)として働き始めました。

主な配置は、介護職員(ケアワーカー)看護師、事務員、ケアマネジャーなど、食事は外部の業者が同施設内で作ります。

介護職員の部署も、ロング入所、ショートステイ、デイサービスの3部署に分かれます。私はロング入所(この施設を終の棲家と考える方)の部署になりました。このロング入所の方も100人になるのでA棟B棟C棟D棟E棟と細かく分かれ、なおかつA-1、A-2などロング入所の方でも10部署に、各フロア10名づつの振り分けになりました。この施設では入居者1名1部屋あり、全員個室になります。

このように人員配置振り分けで、入居者の受け入れを待ちました。因みに私はC-1、新卒の若い子がリーダーになり、当時30歳の私はその部下との位置づけで何もわからないまま介護職員としての人生が始まりました。人数は各フロア4人~5人の職員+補助のおばちゃん職員が配置されました。

 

因みに研修期間はわずか3日間、4日後からは少しずつ入居者の方が見えられ、入居されていきました。

 

入居者が見えてからの事はまた後日記載させていただきます。